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■ベン・ハー  (2B)

at  渋谷東急2 2003 06/21

今日は「チャリエン2」の先行の日で、どっちにするか迷ったけど、
やっぱ、もうすぐお別れの東急文化会館への惜別の意を込め、
今月いっぱいは「さよなら東急文化会館企画」を優先。
んで、「ベン・ハー」を。

何より驚いたのはプリントの質の良さ。
これまで新宿昭和館や自由ヶ丘武蔵野館で観た古い東映映画は、
アメはザンザン降りだわ、コマ落ちにいたっては、
セリフのやり取りがまるごと抜け落ちてたりしてて、
一体何のシーンだったのか分からぬことしばしばだったので、
少しは覚悟してたけど、そんなことはほとんど無し!
こりゃあ、ニュープリントという「大脱走」は、きっと完璧な状態だぜ!!

んで、作品はというと、昔、淀川さん健在の日曜洋画劇場で
前・後編にわたって放送されたのを観たのが小学生の頃だったんで、
かれこれ、26〜7年ぶりかな、観るの。
馬戦車レースと船底のオール漕ぎとキリストが出るという以外は、
ほとんど、記憶から消えてたんだけど、
なるほどウィリアム・ワイラーとはスゴイ監督だわ。
あの馬戦車レースの臨場感は、今のCG技術でも出せませんわ。
肉感がちがいますもの!群衆なんて、ほんとの群衆の物量感ですもの!

あと、女優はこうやって見せるんじゃ、
ヒキ、ヨリのタイミングはこうじゃ、
大根役者も立ち回りの見せ方で、ちゃんと英雄&名優に見えるんじゃ、
(ゴメン、全米ライフル協会会長)
と、もうまさに演出術の、というか、映画の教科書でんな。

しかし、4時間弱というのは、やっぱ堪えますな、、
もう死ぬまで再び観ることはないでしょう。
にしても、ある意味、ハリウッドがユダヤ帝国であるのが、
ようわかる作品でもありました。
そりゃ獲るでしょうよ、オスカー11部門くらい。


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by cinema-stadium | 2003-06-21 22:34

スタジアム管理人凹貞治


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