■半落ち  (H)

at 渋谷東映2004 01/31

仰々しい誇張もなく、
作り手の極めて誠実な眼差しが隅々に感じられ、
好感度100%の良い作品である。

ただ、平成の「砂の器」とも思えるこの作品に
いまひとつ泣けなかったのも、また事実。

これは映画がどうとか、原作がどうとかでなく、
極めて個人的なもんからくるのかもしれんけど・・
原田美枝子の身に降り掛かった事態と、
それを通じて寺尾聡や樹木希林が陥った哀しみと
同様のものを味わっている者たちを身近に持ち、
自分の親にも、もしや・・という不安を常に抱える自分にとっては、
実際いつか自分が、自分のカミサンが、、、
という恐怖さえにも広がっているがゆえ、
さらには、今いちばんの怖さかが何かと言えば、
子どもを失うことでもあるがゆえ、
寺尾聡や樹木希林の感情や言動も、おいらにとっては
嘘がなく「そんとおり」である一方で、
しかし「そんとおり」を超えたところでの共感がなかったのも、
おいらにとってはまた事実なのである。

だから、おいらは周りの満員の観客が
グスグスと鼻水をすすり上げれば上げるほど、泣けんかった。
ただ、、、短いけど高島礼子の母娘のシーンには参った・・
ラストの恭平ちゃんの計らいも、映画的な美しさで鼻の奥がツーン・・
「何をまもりたいか」というのを、組織、個人、いろんな状況、
立場の視点から対比、暗喩、合せ鏡として多面的にみせてるのは、
確かに巧い・・とも思うけど、
正直、逆に詰め込み過ぎの感がなくもなかったです。

田辺誠一と鶴田真由、鶴田と伊原剛志のからみは削ってでも、
もっと寺尾&原田、原田&樹木、寺尾&樹木のからみを見たかった!
と思ったのは、おいらだけだろうか・・

ジーンと来たのは、帰り際に見た次回に並ぶ人たちの長蛇の列・・
渋谷東映でビックカメラの階段にズラーッと人が並んでるのは初めて見た。
頑張ってるぜ、日本映画!


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by cinema-stadium | 2004-01-31 00:42 | Comments(0)

at 渋谷シネクイント 2004 01/26

このお話を、ようまぁ、ここまで自然に観せらるとは!!奇跡!!
久しぶりに体温を感じるフィルムやった・・
もう泣けた、泣けた・・泣けましたです。
新しい年になってちょっとなのに、
いいんかい、こんなイイ映画ばっか出合って・・

妻夫木くんて、「ウォーターボーイズ」から好感を持って観てたけど、
作品観るたび巧くなって、「さよなら、クロ」からわずかで、
ここまで巧くなるとは、、驚き。
池脇千鶴・・あんたはホンマもんの女優や!!
この同じスタッフ、キャストで、また何か観てみたいです。

上映後、HMVで即サントラGET!!
本気で「ジョゼと虎と魚たち」に恋したようである・・
思い出すと、また涙がジワーッと滲んでくるっす。
時間が経って愛しさが増したような・・

不思議なのは、スクリーン観てた時は
妻夫木くんの恒夫が最高と思っても、思い出す時は、
池脇嬢のジョゼの姿が浮かんでくること・・
ほいで、またジワーッ・・
中学、高校の頃はいっぱいそんな感じで反芻する映画あったけど、
いちおう大人と呼ばれるものになって、こんな感じになったのは、
初めてじゃないだろうか?
いつも観終わった後はシナリオがどうだったとか、
あそこの演出はこうじゃないかとか、
役者はあの人が適役だったのかだの、、そんなことばっかし考えるもんなぁ。
「ジョゼと虎と魚たち」は、そんなものは超越しとります。
おいらは、この映画をスキ、、でなく、愛してます。

しかし、チーちゃんのジョゼの作り込みはやっぱスゴイっす。
気持ちの移ろいの波を1カットで表現するとこなんか圧巻!!
やっぱ、妻夫木くんとチーちゃんのコンビは、史上最強!!
(この二人に田中麗奈嬢が加わる「きょうのできごと」は、
予告もいいから期待膨らみっぱなし!)

この映画はエンドロールの最後の最後まで
客が誰ひとりとして席を立とうとせん(ちゅうか「立てない」)。
いかに「王の帰還」に酔いしれ、「アイデン&ティティ」に泣かされ、
仮に「きょうのできごと」の出来がどんなに良くても、
「ゼブラーマン」や「スカイキャプテン」に狂喜乱舞させられたとしても、
もう金輪際ないでしょう、
今年これほど愛する作品に出会うことは、、。
シネクイントさんには永遠に上映し続けてほしいもんです、
これから何度となく「ジョゼに会いたい病」が再発するでしょうから、、、。


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by cinema-stadium | 2004-01-26 00:35 | Comments(0)

0歳児との1日

今日は、カミサンと長女が出かけてたので、0歳の次女と二人きりだった。
ウチの次女は眠い時と、腹減った時くらいしか、
泣いたりせん子なので、比較的楽。
NHK教育の無声3Dアニメ「タイニープラネット」が大のお気に入りなので、
ずっとビデオを回し続けてればご機嫌で、
ときどき笑顔を向けてきた時に、笑顔を返してやれば良いのだが、
あまりの緊張感のなさにこちらは1日中眠かった。


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by cinema-stadium | 2004-01-25 05:05 | Comments(0)

at 新宿シアターアプル  2004 01/22


いやはや、あきれたと言うか・・
テキトーにスタァのアクションとか撮っとけば、
軽くヒット作飛ばせる力あるのに、
これだもの・・

「アイデン&ティティ」を観た後ということもあるんだけど、
ロックしてるぜ、デ・パルマ!
あんた、ホンモノのバカや!愛してるぜ!
主役のネェちゃん、気に入りました!
昨年観てたら、無理にでもベスト10に押し込みたい愛すべき作品やった。


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by cinema-stadium | 2004-01-22 00:30 | Comments(0)

at 試写会  2004 01/22

良くも悪くも「インファナルアフェア」の対極にある作品だった。
こんな作品があったからこそ、「インファナル〜」にたどり着けたんだなと。
いわば、香港ノワール成熟前夜を観ているようで・・
アンディ・ラウの前半のキチガイぶりはスゲェし、
ジョニー・トウ監督のアクション演出もかなりの見応え。
反町が「13階段」の後に演っとたらなぁ・・
個人的には、知り合いが配給に絡んでるんで、ヒットを願っとります。


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by cinema-stadium | 2004-01-22 00:28 | Comments(0)

at 109シネマズ 2004 01/21


仕事のアイデアが浮かばず、気分転換に笑いたくなって急きょ劇場へ、、
が、、ちと失望。
大好きな「ライアー、ライアー」の監督・主演コンビだから、
かなり期待してたんだけど・・

「ライアー〜」のジム・キャリーは、何でも思い通りにしてたヤツが、
思い通りにならなくなるちゅう設定だったが、
今回はすべて思い通りにならないヤツが、何でも思い通りになって、、
だなんて、なんや枷を引っくり返しただけやん!
なんか、のび太のヤな部分を見てる感じで、あんまし気持ち良く乗れんかった。

この見下ろす笑わせ方より、
「ライアー〜」の見上げる笑わせ方の方が何千倍も爽快。
とは言いつつ、爆笑したとこも結構あったけど。
しかし、ジム・キャリー、なんか老けたなぁ・・


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by cinema-stadium | 2004-01-21 00:25 | Comments(0)

at 渋谷シネセゾン 2004 01/21

ぐは、、、イテェ、イタ過ぎるヨォ〜!
「オレの歌にはウソがある・・」
イテ、テ、テ、テ、、
ばってんさんから「凹のための映画」と伝え聞いていたんだけど、
なんなんだこれは!かつて8mmやってたころにたどり着きたかった世界が、
そのまんまじゃん!!

終われないヤツらに、泣かされた、泣かされた、、
懐古でなく、いまを進行してるちゅうとこが、余計にイタイっす、、
映画観る前の情報を一切拒絶するおいらとしては、
クドカンのシナリオ、バンドものということしか知らず、
田口トモロオが監督だったなんて、
エンドクレジットで初めて知って驚きましたぜ。
ディランの扱いなんて、ぶっ飛びましたもの・・

高間さんの年代不祥なキャメラも、モラトリアムな感じと
高円寺ファンタジーな味が妙に出ててすんごいイイ!
峯ちゅう初めて見た主役の兄ちゃんも、中村獅童も、ベースの兄ちゃんも、
ドラムの兄ちゃんも、ちゃんとキャラに血通ってますもん!
太郎みたいな飲み屋も、グッとくるし、
ほいで、まさかあの曲が映画のエンディングとして
あんなに気持ち良く決まるなんて!
どこまでが原作通りか、脚色か分からんににしても、
クドカンちゃあ、恐ろしか。


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by cinema-stadium | 2004-01-21 00:22 | Comments(0)

セリフ上の「生徒たち」

すんごく些細なことだけど、TVドラマでも映画でも、
えらく引っ掛かることがある。
小学校教師という役柄の人が自分のクラスや学校の子を
「生徒」とか「生徒たち」とか言うことである(最近の『解夏』でもそう)。

つづき
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by cinema-stadium | 2004-01-20 05:03 | Comments(0)

at 渋谷シネパレス 2004 01/15

年明け早々、こんな傑作を観てしまっていいんやろか!
人間の関係性をさりげなくも丹念に追い続ける、
見事な構図とカメラ位置とカット割!!
言葉にならぬ想いを画で語り、伝わりにくい部分は
これまた過度になり過ぎず的確にフォロー!!

さすがイーストウッド先生!!
以前も書いたかもしれんが、現在最高の演出家は
まぎれもなくイーストウッド先生です!!

しかも役者陣は全員が全員、高級な仕事してて、
ボストンの街並があまりに切なく映ってるもんだから、
もうあたしは号泣に次ぐ号泣!!

うまく言えんけど、あたしはイーストウッド監督の本質は、
変態性にあると思うとです(単に性的にというのでなく、
もっと広義の意味で。のっぴきならない俗物さと言いますか・・)。
それをちゃんと律することのできる冷静な視点を持ち合わせてらっしゃるので、
めちゃめちゃバランスのいい画が生まれるのだと思うとです。


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by cinema-stadium | 2004-01-15 00:20 | Comments(0)

なんかきつい

昨日は区役所で子ども祭りがあったので、
家族で行ったんだけど、寒い寒い。
晴れてるんだけど、ビルの影になってる場所で、
風が吹くもんだから、ちと地獄・・
なのに、子どもは「雪の滑り台」に何十分待ちでも
待って滑りたがるんだもの、、、
いっしょに並んで待つコチラは凍り付きそうやった。
そのせいか、どうも帰ってから調子悪い。


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by cinema-stadium | 2004-01-12 05:04 | Comments(0)