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■レスラー(HR)

at チネチッタ10  2009 06/27

なんともイタ哀しい話だけれど、ダメ人間へのやさしい眼差しがたまらなく愛おしい!!大好きな傑作!!(今年、いったい何本目の傑作だ??ちょっと、今年の映画の質は全体的にスゴくねぇ??)

■レスラー(HR)_e0089956_17555318.jpgともに自らの身ひとつで生きるレスラーとストリッパーの人生を交差させ、オスとメス(男と女というより)の『存在の証』の差異を、それぞれの子どもへの関わり方の違いでさりげなくあぶり出す構成の素晴らしいこと。
それを、ドキュメントタッチの手持ちカメラとムダな音楽一切なしで、キャラクターたちの息づかいを見事にフィルムに刻み付けたアロノフスキー演出に、オイラ脱帽、、、(あの「パイ」のカントクが、よもやこんなのが撮れるとは、、)
その演出に見事に応えた、ミッキー・ロークの人生賭けた渾身の演技、マリサ・トメイの母と女の顔が交互に入り混じった逞しくも切ない愛らしさ、、素晴らしすぎる、、、やっぱ、こういう作品観ると、改めてアメリカ映画って懐が広いなぁ、と感心するなぁ、、

先日の映画ごっこ「ハゲタカ」とかと比べると、大人と子どもくらいの差だよな。この作品の楽屋でのレスラー同士の敵味方超えた優しい思いやりに満ちた空気感は、「ハゲタカ」の似非映画スタッフどもには、おそらく一生かかっても出せやしまい。
「ハゲタカ」が時間が経てば経つほど、不快さが増してくのに対し、この映画は時間とともに愛おしさが増してくよ!
by cinema-stadium | 2009-06-28 18:02

スタジアム管理人凹貞治


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