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■愛のむきだし(HR)

at  三軒茶屋中央  2009 09/28

午前中、三茶で打合せの後、夕方から渋谷での打合せまで、5時間くらいぽっかりと時間が空く。
んんん、家でやらなければならない作業があるにはあるが、家に帰って、また同じ方向に出てくるの面倒だな、、と。、、、、んん、どうすっか、、よし、三茶で映画でも観よう、と。

で、三茶シネへ行くと「GOEMON」と「余命3ヶ月」かぁ、、、して隣の三茶中央のほうは、ぱてんさんがミクシィで再三再四誉めまくってた「愛のむきだし」。しかも、上映時間が、ぴったりオイラのエアポケット時間にハマってる、、
んんん、、にしても上映時間4時間も?マジかよ?辛そう、、と思いながらも、これも神の思し召しか、と思い、これに決める。して、、、、、まさに神の思し召しやった!!!

■愛のむきだし(HR)_e0089956_21482650.jpg映画の中には、バツグンの跳躍力をもつ作品というものが稀に存在するが、現実には滅多に出会うことがない。要は、構造上、ともすれば破綻しかねないハードルを、一気の瞬発力で、「んなアホな」と思えることすら踏み台にして跳び越え、映画的恍惚までたどり着いちゃう作品・・・
分かりやすい例では、おいらにとってタランティーノの「Kill Bill」がそうなのだが、まさに、この作品も、バツグンの跳躍力をもった作品であった。その跳んだ高さは、まるでイシンバエワ並み、、
そう思ったのが、インターミッションまでの前半部。この時点で、まるで長尺のことなど、どうでもよくなってる。

さぁ前半だけで、ここまでの高見に軽妙に軽々と達した後、これから、どうするんだ??と思ったら、後半部になると、ズドンと重量感を感じさせて落下(良い意味で)していきやがった!そして、さらに、さらに、もう一度跳びやがった!!こりゃ脅威の3段跳びエンターテインメント!!もう、うひょ〜〜〜〜というしかない、参りましたよ、おいら、、、。
むきだしの愛、でなく、愛のむきだし、、最後に号泣しながら、なるほどと、、、。そいや、マリアと邪教、女装と男根、懺悔と贖罪、、うまいとこ配してるな、、こりゃ勢いだけの跳躍力でなく、計算した構造ですなぁ。
いやああ、究極の日本変態童貞純愛アクション!笑って泣いた圧倒的な4時間でしたぁ。

にしても、跳躍力ある映画は、跳躍力ある役者がいないと成立しないんだけど、役者たちが皆素晴らしい!!
西島くん、キミみたいな気持ちのいい軽やかな身のこなしができる人、どっから探して来たんだ???抜擢した人、エラい!!
そして、満島ひかり、満島ひかり、満島ひかり、満島ひかり、満島ひかりだ!!
彼女が、天に向かって吐いた唾がホッペタにビタって付いた瞬間、おいら恋したよ。まさかデスノートのライトの妹が、ジージャー並みにおいらのハートを討つとは、、
あと、若かりしユーミンに似た偽サソリも、昔のエロ本のモデルみたいな淫靡さがよろしい。

ああ、高校2年のとき、5時間のベルトルッチ「1900年」を観て以来の衝撃、、たぶん、ぱてんさんが書いてなかったら、観なかった(知らなかった)ろうな、、、ありがとうございました〜!!
by cinema-stadium | 2009-09-28 21:48

スタジアム管理人凹貞治


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