■ヴィレッジ  (2B)

at 109シネマズ 2004 10/11

「シックスセンス」「アンブレイカブル」「サイン」と、おいらを
毎度、毎度ビックリさせ続けるM・ナイト・シャマラン監督でありますが、
「サイン」に至っては、まわりで観た知人のほとんどが、
「あんな面白くない映画観たことない」と嘆いてて、
挙げ句の果てには、「プレミア」誌の読者ワースト1映画に選ばれる始末・・

なんで??あの映画が面白くないの??おいらにゃ不思議でならんかった・・
宇宙人の地球侵略を、地球の片隅とも言える
田舎の一軒の家だけで描いてしまう、その発想・・
社会と切り離された状況下でジワジワと地球最期が身に滲みてくる、
あの感覚・・(まるで夜中9.11のリアルタイム放映を目撃した時の
おいらたちとソックリやんか!)
情報に翻弄され、挙げ句には
大人までアルミホイルアンテナ帽子を被ってしまう、あの可笑しさ・・
んで、ヒッチコックの「鳥」を思わせるシェルターとしての家の演出・・
(くそ「パニックルーム」と雲泥の差ですぞ)・・
ほいで、すべての伏線を結実させたラストの親子愛・・
おいらは初めて観たとき、正直、狂喜乱舞、号泣したもんである。

シャマランはおいらから言わすりゃ最近珍しいくらいの天才であるのだが
なぜかしら、シャバの大多数は全然認めてくれんみたい・・
まぁ、いいや、おれだけのシャマランになってくれたほうが痛快じゃ!

ということで「ヴィレッジ」も、各方面で不評の嵐のようだが、
おいらは、星取りの星は見ても、いっさいの記事は読まずに今日まで来た。

正解だった・・やっぱシャマランは天才です!
冒頭の葬式シーンからして、完璧に18〜19世紀の村風景・・
ほいで、おいらの大好きな「刑事ジョン・ブック/目撃者」を思わせる
長テーブルに村人が並んで食事する懐かしいコミュニティムード・・
もうこの時点で映像トリックの仕掛けとしては完璧ですもん。
この村の美しい画はどうよ。このお話はキャメラが生命線!!
その意味じゃ、ラスト近くのシャマラン自らも顔を出す近辺の映像との
画面落差は完璧!

やっぱ画の構築力にかけては、最近のアメリカ映画界の若手では
ちょっと頭抜けてますがな(タランティーノと双璧をなす!とおいらは思う)。

が、が、だ。いかんせん、今回はお話がモノ足りんかったのは事実。
主役はホアキンと思ってたのが、いつの間にやら盲目少女になるし・・
その盲目少女も、盲目であることがあまり活かされてないし・・
その二人の関係性と戦場のピアニストの横恋慕がともに弱いから、
映像の落差はあっても、話の落差がついていかないんである。

話の大仕掛けのほうに力入れ過ぎて、
お得意の細かな伏線まで力入れ損なった感が…
3人の間に、村の創世ともつながるパンチのある事件が
もう一発入っとけば、
全体的に引き締まったろうし、泣けたろうし・・という気はする。

弘法も筆の誤り、、とまではいかぬが、
ちょっと浸ける墨が薄かったかなぁ・・
でも、おいらは、誰がなんと言おうと、
ワンアイデアで2時間の世界観をつくりあげるシャマランが大スキだぜ!!


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by cinema-stadium | 2004-10-11 20:18 | Comments(0)

スタジアム管理人凹貞治


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