■つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(2B)

at ららぽーと横浜TOHOシネマズ2

近年の「パレード」が面白かった世界の行定監督の最新作だ。
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●周辺の女たちを描いて、一人の女をあぶり出すスタイルは面白いが、おいらなんか単純に「で、そんなに周りの人間を振り回したツヤって、誰よ?どんな顔してんの?」って思っちゃうわけ。
●どんな人間、女なのよ?は描かれた話から分かるから、あとはそれをビジュアルとして見たいのよ。それが映画としての楽しみだと思うんだけどなあ、オレは。監督はそういう生き方したツヤを誰に重ねたのか、それが興味あったけどね、本音として。
●顔を見せずに余韻かますのも方法論として当然ありだし、それがイイという人もいるだろうけどさ、おっぱいだけで済ます?あんだけ似てる、似てる、と言わせ、映画の中の人物だけ納得させといて、観客はそれぞれのご想像に、、って、、オレにとっては、そりゃないよって話。スピルバーグが見せないことで恐怖を増幅させるのとはワケが違うんだし。
●行定監督うまいけど、やっぱ阿部ちゃんと娘が対峙するとこ、違うと思うんだな。それまでは個人として無関係な立場の人間たちとの重なりだったけど、あそこは阿部ちゃんにとってツヤより抗いようのない、血という濃密なつながりのある存在を前に、、、だから逃げたんだということなんだろうけど、単に逃げて終わり?あそこで全てを投げうってツヤに捧げた阿部ちゃんという人間全てが浮かび上がるはずなんだけど、それまるで感じなかった。
●風吹ジュンのエピソード、丸ごと削除で充分。それでちょうどイイ尺になったと思う。
●しかし、大竹しのぶの乳房を前にした演技は圧倒的!あれがなきゃ、ツギハギだらけのツヤという「女」を、他の女をツギハギしてつないで見せてきた監督の狙いそのものが破綻したと思うわ。この作品がある程度の高い水準にあるのは大竹しのぶのおかげですな。
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by cinema-stadium | 2013-02-12 20:45 | Comments(0)